こんにちは、ハルイロです。

こちらではまずミックスボイスや地声の音域拡大について少しお話しさせて頂きます。

ミックスボイスとは、低音から高音域まで滑らかに音程移動を行うことです。

ミックスボイスには、いろんな発声パターンがあります。地声ミックスボイス、裏声ミックスボイス、

フリップミックス、クリスタルミックス、他あり。

『ミックスボイス習得後』

様々な発声形態の習得や発声の質を向上させ、意識的に音程移動できるようにボイストレーニングを行います。

意識的に行えるようになったら、無意識的にコントロールできるように訓練します。

いろんな発声が学べると、多くの曲を歌えるようになり歌唱力や表現力の向上に繋がります。

ベルティングボイスとは?

高音域を地声感を保ったまま、力強く、ロックに響いた声です。

ベルティングボイスを行えるとミックスボイスに

アクセントがつき感情やパワフルさを声に乗せることができます。

ベルティングボイスはただ大きい声を出す、張り上げた発声とは違います。

実は逆で高音で声を閉じ込めて、頭の中で響かせていくことが必要になります。

実際に発声できると、楽に力強い地声の高音で歌唱できるようになります。

ベルティングは地声から繋がった声でもあるので、アーティストや歌い手の声も保ち、歌の個性にもつながります。

ベルティングボイスは共鳴力や鼻腔の状態、引っ張りのベクトルなど色んな技術が混ざった発声です。

『音域拡大&プロフィール』

私は、ミックスボイスを知る前、声を大きい声で張り上げて歌う訓練や高音曲を2年間、毎日1時間歌うなど地声の音域を広げる訓練をたくさん行ってきました。その訓練で逆に裏声が出にくくなり、高音が伸びてもE4からG4の音域ほどで、歌では喉が閉まって使えないそのような状態を繰り返してきました。そこで悩みながら、出した答えが

地声の音域は、声帯の長さ、太さ、頭蓋骨の大きさ、鼻中隔の狭さ、口の広さ、首の長さなど個人差があり、限界がある。

この答えになりました。そこで地声の音域を広げる訓練を諦め、キーを下げて歌を歌うようにしていました。ここで地声の音域の広がりはなくなりました。

そんな中、ボイストレーナーのお仕事に携わる機会をいただき、声の研究を始めました。

海外で活躍されているボイストレーナー様の研修への参加、認定トレーナーの習得、生徒様とのレッスンやオーディション審査員、歌唱診断での声の分析など何千人もの声を聞きながら、一人一人の声の評価を分析して記録していきました。

下記が実際に声を分析している評価シートの一部です。

(例)Sさん 

鼻腔の閉鎖度80%、口腔割合20%、口横開き傾向、後面発声型、声帯振動 A母音 喉頭の振動 90%、い母音 喉頭振動 60%  う母音 喉頭振動 50%、舌少し長め、おの発音で喉頭が下がる動きが出ず、イの発音と同様の喉頭の動きとなる。(通常音声学的に、い母音で喉頭が上方へ、お母音で喉頭が下方へ移行する)舌の動きと喉頭の動きの連動性低い状態、ファルセット の声帯閉鎖強い、子音に対しての息量 Ha 40% Fa 60% Ga 70%、腹圧の割合高いが喉の力みの分散率低め、体と声の連動性、重心の変化、各母音による中間割合、破裂音の声鳴り、舌骨の可動性、声門下圧量、喚声点の位置、ミドルポジションの音域、共鳴割合、ビブラート喉型、横隔膜型、鼻腔型、共鳴型、などボイストレーナーを行いながら日々記録をつけていきました。

実際に声の評価を記録していくと、新しい発見がたくさんありました。

実際に聴く声は個人差が大きく音声学だけでは、計り知れない、それぞれ声に違いがあり、いろんな発声の感覚を学ばさせて頂くことができました。

その中で、新しい発声のタイプを感覚だけではなく、区別しやすくするために地図のように位置付けていき、地声から裏声音域まで繋げるミックスボイスの発見から、地声ミックスボイス、裏声ミックスボイス、ベルティングボイス、レゾネーションベルト、鼻蓋ミックスボイス、ヘッドミックス、フリップミックスなど様々な発声技術の感覚に辿り着くことができました。

現在YouTubeなどで上がっている動画の多くは、最初の段階の地声から裏声音域まで地声を繋げる訓練の内容がほとんどです。実際に地声の音域はある一定値まで広がりますが、限界がきます。その段階では、歌唱において喉の締まりやフルコーラス声を保つことができないなど自由に表現力を持って高音曲を歌唱することができません。大切なのは、ミックスボイスの声帯状態を掴み、各発声を身につけていくことで、地声の音域、裏声の音域が広がりたくさんの高音曲を自由に個性をもって歌唱することができます。

各発声にたどり着くには自分自身が持っていない感覚を身につけるようなものなので、独学で行うととても多くの時間を要します。各発声にたどり着かない方も多くいます。これをボイストレーニングによってなるべく最短でその感覚に辿り着けるよう、日々研究、分析、評価を重ねています。

声帯は筋肉ですが、筋トレとは違い、急に発声のギアが変わったように、地声で発声できる音域が変わります。このギアの変化は、発声のタイプ毎に現れます。

YouTubeの動画や教本などで独学に限界を感じている方、ボーカルスクールに通っても歌声の上達に繋がらなかった方、趣味で新しくボイストレーニングを始めたい方、一般の方からプロの方、ボイストレーニングに興味がある方などぜひ一度お気軽に体験レッスンをご受講ください。

皆様の声の成長を全力でサポート致します。

活動実績

教育活動:

  • 音楽事務所や大手音楽教室でトレーナーとして活動し、メジャーからインディーズまで多くのアーティストの育成に携わる。
  • 音楽オーディションの審査員を経験。
  • 1000人以上の指導実績があり、ボイストレーナーの養成も行っている。
  • Scientific Vocal Coach認定ボイストレーナー

オンライン活動:

  • Tiktokハルイロ音楽塾5万人、YouTube3万人を達成。
  • 解剖学、音声学、共鳴発声、ベルティングボイス、ミックスボイス、ハリウッド式など、理論と感覚を合わせたボイストレーニングを提供。

その他:

  • ボイストレーニング理論と合わせて全身の筋肉、運動学、解割学など人体への理解を深めるため、国家資格である理学療法士免許を取得
  • 弾き語りや作詞作曲、シンガーソングライターの育成、SNSのブランディングなど、アーティストや歌い手のプロデュース、ディレクション、楽曲提供も行っている。
  • 音楽活動:
  • ボイストレーニング、作詞作曲、弾き語りなどを学び、数々のコンテストで賞を受賞。
  • NHKのど自慢やカラオケ全国大会に出場し、その後は芸能事務所に所属し、ソロ&デュエットでデビュー。
  • 大型商業施設、タワーレコード、ライブハウスなどでプロアーティストと共演。
  • 2nd singleでは自作曲をKinki kidsの編曲家のアレンジでリリースし、iTunesなどで全国配信。
  • FMラジオなどのメディア出演やMISIAやAIの音楽プロデューサーによるレコーディング経験。
  • 100人規模のワンマンライブを成功。