『M』と『N』の子音について

『M』と『N』の子音について

『M』と『N』の子音について

〜声の当たるポイントとミックスボイスの関係〜

『M』と『N』は、
どちらも**鼻音(びおん)**に分類される子音ですが、
**声が当たるポイント(響きの通り道)**が大きく異なります。

この違いを理解し、
発声の中で使い分けられるようになることは、
ミックスボイスや頭声への声区融合において非常に重要です。


M と N の基本的な違い

【M】の子音

  • 発音方法:唇を閉じて発音
  • 響きの方向:口腔寄り
  • 例:「まま(mama)」の「m」

M は、
口の前側で音が作られやすく、
口腔側に響きが集まりやすい子音です。


【N】の子音

  • 発音方法:舌を上の歯茎(アルベオラーリッジ)に当てて発音
  • 響きの方向:上鼻腔に通りやすい
  • 例:「なな(nana)」の「n」

N は、
舌を使って気流を誘導することで、
鼻腔〜頭部方向へ声が通りやすい子音になります。


ミックスボイスと「声の通り道」

ミックスボイス習得では、

  • 口腔 → 鼻腔
  • 鼻腔 → 頭声(頭部共鳴)

といった、
声の通り道の移行が必要になります。

このとき重要になるのが、

👉 M の響きを保ったまま、
👉 N の上鼻腔側へ声を移動させられるか

という点です。


M を N の位置で鳴らせるかが鍵

通常、

  • M は口腔側
  • N は上鼻腔側

に響きやすいですが、

M の子音を
N の上鼻腔寄りの感覚で発音できるようになること
が、
頭声への声区融合において非常に重要になります。

これは、

  • 口の響きを残しつつ
  • 声を上方向へ通す

という、
ミックスボイス特有の状態に近づくためです。


ミックスボイスに繋がる発音例:Na

【Na】の発音ポイント

  • 舌がアルベオラーリッジ(上の歯茎)に触れる
  • 気流が上鼻腔へ通る
  • 声が前〜上方向に抜ける感覚

この Na の発音は、
声の通り道を上に作るための基礎練習として非常に有効です。


注意点

※ 発声の土台が整っていない場合、

  • 舌に力が入りすぎている
  • 息が止まっている
  • 喉で音を作っている

といった状態になると、
Na を発音しても上鼻腔に声が入らなくなる
ことがあります。

この場合は、
無理に高音で行わず、
まずは楽に発声できる音域で行いましょう。


トレーニングの進め方

  1. 発声しやすい音域で
    M と N を交互に発音する
  2. 声が
    • どこに当たっているか
    • どこに抜けているか
      を感じ取る
  3. N の上鼻腔方向の感覚を保ったまま
    M を発音してみる

まずは
発声位置を把握することが最優先です。


まとめ

  • M と N は声の当たるポイントが違う
  • M は口腔寄り、N は上鼻腔寄り
  • ミックスボイスでは声の通り道の移行が重要
  • M を N の上鼻腔側で鳴らせることが声区融合に繋がる
  • Na は上鼻腔への通り道を作る良い練習音

ぜひ、

「今、声はどこを通っているか?」

という視点を持ちながら、
M と N の発音をトレーニングに取り入れてみてください。

小さな子音の違いが、
ミックスボイス習得への大きなヒントになります。

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