ベルティングボイスと喉の分離
ベルティングボイスについて
ベルティングボイスとは高音域を『地声のように』『ロックに響いた太い声』などと表現されます。
ミックスボイスから繋がる発声方法の一つで、ベルティングボイスの習得にはミックスボイスの習得が不可欠です。
ミックスボイス開発前に行うと、喉を締める癖がついてしまい高音発声の習得から遠ざかってしまうケースが多いです。
ミックスボイスの開発後、ベルティング発声を身につけていくために、喉の力に頼らない響き作りが大切になります。
ベルティングボイスとは?
ベルティングボイスとは、
高音域を
- 「地声のように」
- 「ロックに響いた太い声」
と表現される発声方法です。
ミュージカルやロック、ポップスなどで多く使われ、
力強く前に飛ぶ声が特徴です。
ただし、
ベルティング=喉を強く使う発声
という理解は間違いです。
ベルティングボイスはミックスボイスの延長線上にある
ベルティングボイスは、
ミックスボイスから繋がる発声方法の一つです。
そのため、
- ミックスボイスが未完成の状態で
- いきなりベルティングを行う
と、
- 喉を締めて音程を上げる癖がつく
- 高音が苦しくなる
- 声が潰れやすくなる
といったケースが非常に多く見られます。
ベルティングボイスを安全かつ効果的に身につけるためには、
ミックスボイスの習得が不可欠です。
ベルティング習得で最も重要な考え方
ミックスボイス開発後、
ベルティングボイスを身につけていく際に最も大切なのは、
👉 喉の力に頼らず、響きで音圧を作ること
です。
ベルティングでは、
- 声帯を強く締める
のではなく、 - 共鳴空間をコントロールして
声を「太く・強く」聴かせる
ことが求められます。
ベルティングの土台となる練習方法
半閉鎖空間を使った発声練習
まず行うのは、
口腔内に狭い空間(半閉鎖空間)を作る練習です。
使用する音
- Bu
- Zu
- Pu
などの発音を使います。
目的
- 口や舌の形で空間をコントロールする
- 呼気を調節しながら振動音を作る
- 喉に頼らず音圧を生み出す
この練習では、
声を出そうとしないことが重要です。
口腔内で振動が自然に起き、
「響きが勝手に立ち上がる」感覚を目指します。
響きと喉を分離させる
Bu・Zu・Pu などで
振動音を作れるようになると、
- 喉を使わなくても
- 音に芯や太さが生まれる
という感覚が出てきます。
これにより、
👉 「響き」と「喉の力」の分離
が起こります。
ベルティングボイス習得において、
この分離感覚は非常に重要です。
次のステップ:母音を使ったベルティング練習
振動音が安定してきたら、
次は母音を使った発声に移行します。
使用する音
- Be
- Ba
- Bu
など。
この段階では、
- うなじ側〜後方に
- 声の支点を感じながら
発声を行います。
Bu系の発声で作った響きの感覚を保ったまま、
Baなどの開いた母音に移行することで、
- 声に自然な太さが生まれ
- 喉の力みを増やさずに
- ベルティングらしい響き
を作りやすくなります。
ベルティングは「力」ではなく「設計」
ベルティングボイスは、
- 強く出す声
- 喉を使う声
ではありません。
- 共鳴空間の設計
- 呼気量のコントロール
- ミックスボイスの安定
これらが揃った結果として、
力強く聴こえる声になります。
まとめ
- ベルティングボイスは
ミックスボイスの延長線上にある - ミックスボイス未習得でのベルティング練習はNG
- 半閉鎖空間を使い、響き主導で練習する
- 喉の力ではなく、共鳴で音圧を作る
正しい順番と方法で行えば、
ベルティングボイスは
安全で再現性の高い発声技術になります。


















