ミドルボイスに入ったEの発音
ミドルボイスの感覚に入った「E」の発音ポジション
ミドルボイスの感覚に入ったときの
E(え)の発音には、はっきりとした特徴があります。
それは、
「Eがどこで鳴っていると感じられるか」
というポジションの違いです。
通常の日本語「え」の発音ポジション
通常、日本語の「え」を発音する際、
声は
- 喉周辺
- 口の奥側
- 胸や喉の振動
を強く使って発声されていることが多く、
いわば ×マークの位置 から声が出ている状態になります。
この状態では、
- 声帯との距離が近く
- 喉の関与が強くなりやすい
ため、高音域では
- 喉声になりやすい
- 苦しくなりやすい
という傾向が出やすくなります。
ミドルボイス状態での「E」のポジション
一方、
ミドルボイスの感覚に入ったEは、
👉 頬骨付近(前後およそ2cm)
にEが位置している感覚になります。
この位置を
●ポジションのE と考えてください。
●ポジションのEは、
- 声帯から声のポジションが遠く
- 喉で音を作らず
- 響きで音が成立している
状態です。
そのため、
- 喉声になりにくく
- 高音でも発声しやすい
- 音程が上がっても力みにくい
というメリットがあります。
このEの状態は、
洋楽で歌唱する際のEに近い感覚でもあります。
なぜ日本語母音はミドルボイスに入りにくいのか
日本語の母音は、
- 胸の振動
- 喉の振動
を多く使って成立する言語構造になっています。
そのため、
- 声のポジションが下がりやすく
- 喉の関与が増えやすい
という特徴があり、
そのままではミドルボイスの感覚に入りにくい
ケースが多く見られます。
ミドルボイスに繋げるための考え方
日本語母音でも、次の要素を細分化して調整することで、
ミドルボイスの感覚に近づけることが可能です。
- 舌の位置
- 息の流し方
- 声のポジション
- 母音の追加・変形
これらを一つずつ調整することで、
- 喉から響きが離れ
- ミドルボイスの感覚に入りやすく
なっていきます。
ミドルボイスへの入り方は人それぞれ
ミドルボイスの声を見つける過程では、
- 裏声側からミドルに入る人
- 地声側からミドルに入る人
どちらのタイプも存在します。
どちらが正しい、ということはありません。
現在の発声状態や癖によって、
入りやすいルートは人それぞれ異なります。
一つの方法に偏らないことが大切
ミドルボイス習得では、
- 一つの母音
- 一つのアプローチ
- 一つの感覚
に固執しすぎないことが重要です。
さまざまな視点から試しながら、
自分にとって繋がりやすいルートを
見つけていくことが、結果的に近道になります。
まとめ
- ミドルボイスのEは頬骨付近に位置する感覚
- 声帯から距離があるほど喉声になりにくい
- 日本語母音はそのままだとミドルに入りにくい
- 調整すれば日本語母音でもミドルに繋がる
- 入り方は人それぞれ違ってよい
ぜひ、
「Eのポジションがどこにあるか」
という視点を持ちながら、
トレーニングに取り入れてみてください。



