発声分析評価シートで自身の発声のできた項目をチェック/ 『横浜ボイトレ』『ミックスボイス習得』
下記は私が発声に使用している評価項目の一部です。
発声を細かく分析し、行えた項目をチェック、記載していくことで、現状の課題を明確に把握することができます。
例えば喉頭と舌の動きの連動性です。
音声学上『い』の発音時に喉頭が最も上がり、『お』の発音時に喉頭が最も母音の中で下がります。
しかし、舌の長さや口腔内の硬さにより音声学で記されている動きとは違う喉頭の動きをしてしまう場合があります。
この状態だと発声時に喉頭の上がりを抑えるため、喉頭が上がりにくい『お』を乗せて発音するなど音声学の観点からの喉頭の発声修正が意味を持たなくなってしまいます。
そのため、母音の適切な舌の位置、口腔内の硬さの調節など母音に対しての適切な喉頭の動きを作る必要があります。これが発声の再構築です。
これは発声を分析しているからこその改善点の発見に繋がります。
ボイストレーニングでは、一つ一つできる項目を増やしていき、体や声帯への感覚習得、そして運動学習、発声学習が必要です。
最終的に、声帯に100%覚え込ませることで、少しずつ発声の改善が見込まれていき音域の拡大、ミドルボイス、ミックスボイスの習得に繋がっていきます。
細かく発声分析を行い、行える項目を増やし、高音曲でもいろんな歌い回して歌唱できるように細かく訓練を行っていただければと思います。
今回の発声分析表もぜひ取り入れてみてください。