発声分析評価シートで自身の発声のできた項目をチェック/ 『横浜ボイトレ』『ミックスボイス習得』
発声を再構築するための「評価項目」という考え方
下記は、私が発声トレーニングや歌唱指導で使用している評価項目の一部です。
発声を細かく分析し、
「できた項目」をチェックしながら積み上げていくことで、
今の発声の課題を感覚ではなく、構造として把握できます。
「何が原因かわからない」状態から、
「どこを調整すればいいか」へ変わるのが、評価項目の強みです。
例:喉頭と舌の動きの“連動性”をチェックする
評価の一例として、喉頭と舌の動きの連動性があります。
音声学上、一般的には
- **「い」**の発音時に喉頭が最も上がりやすい
- **「お」**の発音時に喉頭が母音の中で最も下がりやすい
と言われます。
しかし実際の現場では、必ずしもこの通りにならないことがあります。
なぜ音声学通りに動かないことがあるのか?
人によって、
- 舌の長さ
- 口腔内(口の中)の硬さ
- 顎や舌根の癖
が違うため、音声学で記されている動きとは違う喉頭運動が起きることがあります。
この状態では、たとえば
「喉頭の上がりを抑えたいから“お”を使う」
という修正をしても、
そもそも舌や口腔の条件によって喉頭が違う動きをしているため、
狙い通りの修正にならないケースが出てきます。
だから必要になるのが「発声の再構築」
このような場合は、単に母音を変えるのではなく、
- 母音ごとの適切な舌の位置
- 口腔内の硬さ(力み)の調整
- その母音に対して適切な喉頭運動が出る状態づくり
を行う必要があります。
これが、私が言う発声の再構築です。
そして、この再構築は
「発声を分析しているからこそ見つかる改善点」
に繋がります。
ボイストレーニングは「項目を増やす」作業
ボイストレーニングでは、
- 一つ一つの項目を
“できる状態”にしていく - 体や声帯への感覚習得
- それを再現できるようにする運動学習
- 日常的に安定させる発声学習
が必要です。
「才能」や「気合い」ではなく、
できる項目を増やし、再現性を作ることで声は変わっていきます。
声帯に“覚え込ませる”ことで、声は変化する
発声は、理解するだけでは変わりません。
最終的には、
声帯に100%覚え込ませる
というレベルまで落とし込む必要があります。
そうすることで、
- 発声の安定
- 少しずつの音域拡大
- ミドルボイスの発見
- ミックスボイスの習得
へと繋がっていきます。
反対に、曖昧な状態で練習を続けると、
癖が固定され、改善が遅くなることもあります。
まとめ:高音曲でも“歌い回せる”声を作るために
高音曲でも、さまざまな歌い回しで歌唱できるようにするには、
その場の気合いではなく、発声の構造を整える必要があります。
- 細かく発声分析を行い
- できる項目を増やし
- 自分の声を再構築していく
この積み重ねが、最短の近道です。
発声分析表をぜひ取り入れてみてください
今回の発声分析表も、
日々の練習の中でチェックしながら進めることで、
課題が明確になり、改善速度が上がりやすくなります。
ぜひトレーニングに取り入れてみてください。



