地声ミックス、裏声ミックス、発声種類について
『発声のスケール』で地声から裏声音域まで繋がったら何が起きるのか?
「発声のスケール」を使って、
地声から裏声音域までを切らずに繋げられるようになると、
発声の捉え方が大きく変わります。
ここから先は、
- 出せる/出せない
ではなく、 - どう使い分けるか
というフェーズに入っていきます。
まずは「発声タイプ」を意識的に使い分ける
地声から裏声までが繋がったら、
次に行うのは、
- 地声ミックスボイス
- 裏声ミックスボイス
を、意識的に曲の中で使い分ける訓練です。
裏声ミックスボイスとは?
裏声ミックスボイスは、
裏声の感覚で
地声を出しているような状態
です。
- 声帯は裏声側の振動
- 響きは軽く
- しかし声質には芯がある
この状態は、高音域で特に重要になります。
地声ミックスボイスとは?
地声ミックスボイスは、
- 発声トレーニングによって身につくケースが多い
- ただし、元々この状態に近い方も稀に存在します
地声ミックスは、
- 地声寄りの質感を保ちつつ
- 高音に対応できる
発声タイプです。
発声を「地図」のように整理する
発声タイプを、
- 音域
- 音程の動き
- フレーズの特徴
ごとに、地図のように位置づけていくことで、
曲の中での選択が明確になります。
たとえば、
- 跳躍する音程
→ この発声タイプ - 滑らかに上がるフレーズ
→ 別の発声タイプ - 一瞬だけ高音が出てくる
→ 切り替えて対応
といった判断ができるようになります。
これにより、
高音曲が格段に歌いやすくなります。
意識的コントロールから、無意識的コントロールへ
発声は、
- 意識的にコントロールする段階
- 無意識的にコントロールできる段階
の2段階を経て定着します。
どちらもとても大切です。
- 最初は
「今はこの発声タイプ」
と考えながら歌う - 慣れてくると
考えなくても自然に切り替わる
この流れが理想です。
ミックスボイスは「終点」ではない
地声ミックスボイス、裏声ミックスボイスは、
ゴールではありません。
そこから先に、
- さらに枝分かれした発声タイプ
- 新しい声の出方
が見つかっていきます。
これは、
新しい声を「発見する」
という感覚に近いものです。
新しい声を見つけたときに起こること
新しい発声タイプを見つけたとき、
- 今までの発声感覚と
- 180°違う感覚
に戸惑う方も多くいらっしゃいます。
「長いトンネルを抜けて、
ようやく光が見えた」
と表現される方もいるほどです。
それでも、すぐに全部は歌えなくていい
ミックスボイスを習得しても、
- 「この曲はまだ歌えない」
- 「ここは難しい」
といった悩みは必ず出てきます。
それで問題ありません。
大切なのは、
- 新しいボイスタイプの発見をやめないこと
- 発声の引き出しを増やし続けること
です。
多くの発声タイプが表現力になる
発声タイプが増えるほど、
- 高音曲を楽に歌える
- 表現の幅が広がる
- 曲に合わせた声色が選べる
ようになります。
結果として、
👉 高音曲を自由に、表現力を持って歌唱できる
ようになります。
個人差があっても、音域は広がる
人それぞれ、
- 声帯の太さ・長さ
- 首の長さ
- 頭蓋骨の響きやすさ
- 鼻中隔や鼻腔の空間
といった個人差があります。
元々出せる音域が違うのは当然です。
しかし、
- 今は出せなくても
- 発声感覚を増やし
- 使い分けられるようになる
ことで、
誰でも音域は広がっていきます。
まとめ
- 地声〜裏声が繋がったら使い分けの段階へ
- 発声タイプを地図のように整理する
- 意識的→無意識的コントロールが重要
- ミックスは通過点であり、さらに先がある
- 発声タイプの数が表現力になる
- 個人差があっても音域は広がる
令和の時代の高音曲は、
一つの声だけでは歌えません。
ぜひ、
多くの発声タイプを身につけ、
自由に使い分けられる声を目指してみてください。



